みなさん、食事をとる際にどんなことに気をつけていますか?
野菜をたくさんとる、炭水化物(糖質)を控える、脂っぽい食事を避けるなど様々ですが、アーユルヴェーダでは心身のバランスを整えるためには毎回の食事において6つの味を取り入れるのが良いと言われています。6つの味を味わうことで満足感が増し、食べ過ぎを防ぐこともできるそうです。
また、6つの味はそれぞれドーシャの要素と結びついているため、ドーシャの乱れを感じた場合、6つの味の調整をすることでドーシャバランスを整えることができます。
6つのTaste(味)とは
さて、その6つの味覚とは何でしょうか。
それは甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味です。
アーユルヴェーダでは味覚はそれぞれの要素を持ち合わせ、これら6つの味も5つの要素(空・風・火・水・地)から成り立っていると言われています。以下、それぞれの味が持つ食材、特徴を簡単にまとめました。
甘味
作用
*カパ⤴️ *ヴァータ&ピッタ⤵️
甘味は地と水の要素から成りたち、カパ(Kapha)のドーシャを上げ、ヴァータ(Vata)とピッタ(Pitta)を落ち着かせる作用があります。
甘味を多く含む食品
- 穀物系、パン・パスタ・米など
- スターチ
- ドライフルーツ
- ナッツ
- 砂糖
- 蜂蜜
- 油
- 野菜(かぼちゃ、ジャガイモなど)
酸味
作用
*ピッタ&カパ⤴️ *ヴァータ⤵️
酸味は水と火の要素から成り立ち、ピッタ(Pitta)とカパ(Kapha)のドーシャを上げてくれます。
そのため、ヴァータ体質の人やヴァータが乱れている人に効果的です。
食欲を増進したり、消化や排泄を促す他、感情を刺激します。
酸味を多く含む食品
- シトラス系のフルーツ
- チーズ、ヨーグルト
- ピクルス
- 酢
- アルコール
- トマトなど
塩味
作用
*ピッタ&カパ⤴️ *ヴァータ⤵️
塩味は地と火の要素から成り立ち、酸味同様、ピッタ(Pitta)とカパ(Kapha)のドーシャを上げます。そのためヴァータ体質の人やヴァータが乱れている人にとって必要且つ効果的です。
塩味を多く含む食品
- 海藻
- 醤油
- 肉
- 塩
- 味噌
辛味
作用
*ピッタ&カパ⤴️ *ヴァータ⤵️
辛味は火と風の要素から成り、ピッタ(Pitta)とヴァータ(Vata)のドーシャを上げ、カパ(Kapha)を落ち着かせます。消化力を高めたり、血流を良くする作用があります。身体が重いなどカパのドーシャが乱れている時に有効です。
辛味を多く含む食品
- ニンニク
- 生姜
- 唐辛子
- 大根系
- 玉ねぎ
- マスタード
- クローブなど
苦味
作用
*ヴァータ⤴️ *ピッタ&カパ⤵️
苦味は風と空の要素から成り立ち、ヴァータを上げ、ピッタ、カパを落ち着かせます。消化力を高めたり、炎症を抑える他、デトックスの効果があります。
苦味を多く含む食品
- 緑の葉物野菜(ケールやほうれん草など)
- 緑と黄色の野菜
- アブラナ科の野菜(ブロッコリー、カリフラワー、キャベツなど)
- アーモンド
- コーヒー
- ローズマリーやターメリックなどのスパイス
渋味
作用
*ヴァータ⤴️ *ピッタ&カパ⤵️
渋味は風と地の要素から成り立ち、ヴァータを上げ、ピッタとカパを落ち着かせます。
渋味を多く含む食品
- 豆
- 紅茶
- ザクロ
- ベリー系の果物
6つの味を食事に取り入れる
こんなに入れるの?難しくない?と思ったあなた。
ちょっと考えればそんなに難しくないので是非トライしてみてください。
朝食(洋食)の場合
シリアル(甘味)
ヨーグルト(酸味)
卵に塩をひとつまみ(塩味)
コーヒー(苦味)
ブルーベリー(渋味)
和食の場合
ご飯(甘味)
白菜酢漬け(酸味)
味噌汁(塩味)
豚肉生姜焼き(辛味)
ほうれん草のお浸し(苦味&渋味)
どうしても足りなければ、ちょっとだけスパイスを加えるだけでOKです。
甘味(ご飯)、塩味(味噌、醤油)、酸味(酢)、辛味(大根や生姜、ニンニク)、苦味(葉物野菜)あたりは日本食でよく使われる食材に含まれているので、渋味だけちょっと気にしていれば(でもこれも納豆食べればOK?)6つの味が揃うと思いませんか?
まとめ
ヴァータ体質の人: 甘味、酸味、塩味を増やす
辛味、苦味、渋味を減らす
重めで、オイル多め、水分を多く含む、温かい食べ物
ピッタ体質の人: 甘味、苦味、渋味を増やす
酸味、塩味、辛味を控えめにする
冷たくて水分が多い食べ物
カパ体質の人: 辛味、苦味、渋味を増やす
甘味、酸味、塩味を控えめにする
軽くて、ドライで、温かい食べ物
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